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交通労連 軌道バス部会

全国のバス・鉄道に係る情報です
2018/06/08

NO.1419

バス会社の80%で運転手不足/ 国交省調査






 全国のバス会社を対象に国土交通省が行ったアンケート調査で、80%を超える会社で運転手が不足し、このうち5社に1社が減便や路線の廃止などを検討せざるをえない状況になっていることがわかりました。国土交通省がバス会社を対象にこれほど大規模に調査したのは初めてで、運転手不足が深刻な影響を及ぼしている実態が浮き彫りになりました。
 このアンケート調査は、国土交通省がおととし3月、全国のバス会社を対象に行ったもので、350社から回答があり、このほど結果がまとまりました。
 それによりますと、「運転手が不足していると感じる」と回答した会社は283社で、81%近くに上りました。
 このうち「減便」や「路線の休廃止」などを検討せざるをえないと回答した会社は、およそ5社に1社にあたる59社に上ることがわかりました。
 また、各社が望ましいとしている運転手の人数から実際の人数を差し引くと、全国で合わせて3000人を超える運転手が不足していることも明らかになりました。
 国土交通省がバス会社を対象に、これほど大規模に調査したのは初めてで、運転手不足が深刻な影響を及ぼしている実態が浮き彫りになりました。
 国土交通省は「バス業界は長時間労働や低賃金といった待遇面での課題が大きい。具体的な解決策はすぐに打ち出せる状況にないが、職場環境の整備支援などに取り組みたい」と話しています。
 全国の路線バスをめぐっては、これまで郊外の路線などでは赤字に伴って路線の廃止や減便が行われてきましたが、ここ数年、都市部の黒字路線でも深刻な運転手の不足によって維持できない状況が出始めています。
 このうち、福岡市に本社があり、国内で最大規模のおよそ1800台のバスを所有する西日本鉄道はことし3月、運転手不足を理由に深夜帯のバスや福岡市中心部を走る循環バスの一部で、廃止や減便を行いました。
 このうち、午前0時以降に繁華街の天神などから郊外に向かう11路線ある「深夜バス」は、通常の2倍の料金を稼げるうえ、多い日には1便当たり90人が利用していました。
 西鉄ではふだんの運行だけで1日20人の運転手が不足していたうえ、野球の試合やコンサートのたびに臨時バスを出すため、運転手に残業や休日出勤を依頼していましたが、こうした勤務を理由に離職者も出ていました。
 西鉄は離職に歯止めがかからなければ、人手不足がさらに深刻化するとして、長時間労働などを是正するため、黒字路線の一部廃止などを決断したということです。西鉄で運転手不足を理由とした路線の一部廃止などは初めてだということです。
 西日本鉄道の清水信彦自動車事業本部長は「長時間労働を理由に離職者が出て、ほかの運転手に負担がかかる悪循環に陥っており、厳しい勤務を強いられている状況を改善しないと、バス事業全体が壊れてしまうと考えた」と話していました。
 人手不足の解消につなげようと女性運転手の獲得に積極的に取り組んでいるバス会社があります。
 日本バス協会によりますと、女性のバス運転手は全体の1.7%にとどまり、都内で路線バスを運行する日立自動車交通でも120人の運転手のうち、女性は1人しかいませんでした。
 この会社では女性の獲得によって運転手不足を解消しようと、おととしから女性が働きやすい環境作りを進めていて、運転手の制服を女性が選んだ明るいデザインに一新したほか、化粧ができる女性専用の休憩室を設けました。
 さらに、希望者には子育てや家事との両立がしやすいよう、早朝や深夜の勤務のない路線を担当させるなどした結果、この2年で新たに4人の女性を採用できたということです。
 日立自動車交通の採用担当、西窪裕光副部長は「男性の採用は伸び悩んでいて、このまま運転手不足が進めば、減便などに踏み切らざるをえないと考えた」と話しています。
 










地域企業の競争政策を見直し 銀行やバス会社の再編後押し






 政府が地方銀行やバス会社の再編を後押しすることを念頭に、地域企業に対する競争政策を見直すことが7日分かった。地方の人口減少が深刻化する中で、地域に不可欠なサービスや公正な競争の確保に向け政府全体で課題を洗い出す。独禁法の運用変更につながる可能性もある。
 政府は、15日閣議決定を目指す新たな成長戦略の素案に「競争の在り方について検討を進め2018年度中に結論を得る」と盛り込んだ。経済界も参加する「未来投資会議」で議論する方向だ。













リハビリ特化型デイサービス事業に参入、まず香川に2店/JR四国






 JR四国は、新事業としてリハビリ特化型デイサービスに参入する。専門企業と組んで今夏にも香川県内に2店舗を開業し、運営ノウハウを学んで駅周辺のグループ資産を活用しながら、四国内で十数店舗の展開を目指すという。地域の高齢者の健康寿命を延ばすことに主眼を置き、併せて鉄道や駅施設の利用を増やす波及効果を狙う。
 デイサービスを全国展開するインターネットインフィニティー(IIF、東京都)と共同事業で基本合意した。IIF社が全国に100店以上を展開する「レコードブック」ブランドで短時間リハビリ型デイサービスを提供する。1店舗あたりトレーナー、看護師など5人ほどのスタッフを配置。利用者は1日3時間、週2回程度、年間を通じて身体機能や健康の維持・改善の運動プログラムを受ける。利用1回当たりの自己負担は500円前後になる見通し。
 まず、高徳線の栗林駅(高松市)の前、予讃線の丸亀駅(丸亀市)の前で8~9月に開業する。高架下などグループの空きテナントを改装する。設計・工事費、運動器具などの事業費は2店で約4千万円、年間売り上げは同約8千万円を想定している。














床を天然木フローリングに張り替え路面電車を運行/岡山電気軌道






 岡山電気軌道(岡山市)は、路面電車の床に天然木のフローリングを採用した車両の運用を始めた。従来の塩化ビニール製マットからチーク材を用いた厚さ3mmの化粧合板に張り替え、高級感や温かみのある雰囲気に仕上げた。今後は使用状況や利用者の反応を見て、他の車両への導入拡大を検討するという。
 同社は現在、21両を保有するが、そのうち、超低床車両「MOMO(モモ)」、旧型をリニューアルした「KURO(クロ)」など4両は導入当初から天然木を採用している。














7~9月有効の「歩くまち・京都レールきっぷ」発売へ/京都市など






 京都市などは、今夏にも市内の主な鉄道路線が乗り放題となる「歩くまち・京都レールきっぷ」を発売する。公共交通を使った京都観光を進めようというもので、京都鉄道博物館や二条城などの利用料割引の特典が付いている。
 JRと市営地下鉄、阪急、京阪、嵐電の市内路線が対象で、1日版(1300円)と、JRのインターネット予約サービス利用者限定の2日版(2000円)がある。有効期間はいずれも7月1日~9月30日。
2018/06/06

NO.1418

貸切バスの覆面添乗調査で、全国初の処分/国交省






 2016年1月に発生した軽井沢スキーバス事故の再発防止策のひとつとして、昨年8~10月に実施された「覆面添乗調査」で、全国初の違反事例の処分が決定した。
 5月29日に処分を受けたのは、千葉県香取市に本社がある北総観光有限会社(木内恵美子社長)。営業区域外運送のほか、運送引受書の記載不備、運転者の乗務時間告示違反、点呼の記録事項義務違反など、あわせて8件の法令違反が見つかった。
 道路運送法は貸切バスが旅客輸送を行う場合に、出発地か到着地のいずれかを営業区域内に設定しなければならないと定めている。営業区域外運送は、出発地と到着地の両方を営業区域外に設定すると、運転者や車両の管理が充分にできないことから、安全運行に影響を与える違反とみなされる。
 ただ、実際には貸切バスが運行するツアーに乗車しないと、違法行為がわからないことが多かった。そのためスキーバス事故後に効果的な安全対策として覆面添乗調査が導入された。委託を受けた民間の調査員がその目的を事業者に伝えずに乗車し、その情報をもとに後日、監査官らが一般監査を実施する。営業区域外運送のほかの処分理由は、その後の監査で明らかになったものだ。
 同社はこれらの違反で、150日車の車両停止処分。以前は1台の車両が150日運行を止めて、他の車両を運行することはできたが、法改正後は処分日数を届け出台数で割り振らなければならない。そのため同社は6台で各25日の運行停止になった。
 覆面添乗調査は昨年度初めて、夏から秋の大型連休にかけての8~10月、スキーシーズンに実施された。今年度も同様の期間で実施を予定する。














路線バス年3回利用を 御殿場市が初の乗り方教室






 御殿場市地域公共交通協議会が、路線バスの利用促進に力を入れている。4月から一部路線の運行本数が減少したことを受け、バスの乗り方教室を初開催。全世帯にチラシを配布し、市民全員に年3回の利用を呼び掛ける。
 JR御殿場駅とJR三島駅を結び、年間延べ15万人が利用する主要路線の三島線は2018年度、従来の1日12・5往復から5往復に減少した。御殿場駅と小山町上野をつなぐ上野線も減便となった。
 乗り方教室は、バスに親しんでもらおうと、三島線のルート近くにある富士岡公園で開かれたイベントに合わせて実施。バスを運行する富士急行の従業員が車内で、整理券の取り方や運賃の確認方法を紹介した。
 全戸配布したチラシでは、環境に優しい点や渋滞減少などバス利用の利点をアピールした。
 三島線を巡って富士急行は当初、1日1・5往復にすることを提示。利用者への影響が大きいとして市が交渉し、5往復となった経緯がある。市の担当者は「利用が低迷しているといずれなくなってしまう」と危機感を口にする。
2018/06/05

NO.1417

バス乗り放題、松江ぐるり/松江市交通局






 松江市交通局は30日、市内の観光地を巡るバス「ぐるっと松江レイクライン」を含む市営バス全線が2日間乗り放題になる乗車券と、観光施設への入場券などがセットになった3種類のバスパックの販売を始めた。
 市が2016年に市民1万人に行ったアンケートで、回答者の48・9%が過去1年間に1度もバスを利用していないと回答したことから、バスパックの販売により利用者増を図る。
 3種類のうち、同市八束町の日本庭園「由志園」の入園料と乗車券のセットは1600円(税込み)で、通常料金より560円安い。
 乗車券に加え、着物のレンタル料と、松江歴史館の入館料、同館内の「喫茶きはる」での抹茶と和菓子がセットになった「茶の湯着物語」は4800円(同)で、最大1810円が割引になる。
  「日本三大菓子処どころ 松江の抹茶セット」は、市内の菓子店6軒のうち3軒で抹茶とお菓子を楽しむ券と乗車券がついて2000円(同)で、通常より最大800円安くなる。
 市交通局は今年度、前年度の2万人増の290万人の利用を目指しており、三島康夫局長は「観光客だけではなく、市民にも利用してもらいたい」と話し、今後は他のコースも計画していく方針を示した。














訪日客効果、各地に波及 2018年版観光白書






 政府は5日の閣議で、2018年版観光白書を決定した。三大都市圏以外の地方に泊まった訪日外国人の延べ人数が、17年に初めて宿泊者全体の4割を超え、経済効果が各地に波及していると強調。東京五輪・パラリンピックが開かれる20年に、地方の割合を5割まで増やすとした観光立国推進基本計画の目標達成に向け、施策を強化する方針を掲げた。
 白書は、訪日回数が多い外国人ほど地方に足を運ぶ傾向があると指摘。多言語音声翻訳システムの普及やバリアフリー化、出入国審査の時間短縮といった、旅行の満足度を高めるための環境整備を、さらに推進すると明記した。文化財や国立公園などを生かした地方観光の魅力アップ策にも力を入れるとした。
 一方、課題として観光マナーの周知や交通渋滞の解消を挙げ、市民生活との調和を図る「持続可能な観光」を目指す考えを示した。
 白書によると、香川、佐賀、青森、沖縄、岡山各県は、中国や韓国などと結ぶ国際線の新規就航や増便が効果を発揮。12年に比べた17年の宿泊者数の伸び率が全国の上位5位となった。
 これを受けて、四国の鉄道が乗り放題になる乗車券をPRして個人旅行者を呼び込んだ香川や、県内でロケが行われたタイ映画の公開に合わせてイベントを開催した佐賀など各県の対応も紹介。5県ではホテル建設などの工事予定額が増え、地域経済の活性化につながっているとして、地域事情に応じて工夫を凝らすよう積極的な取り組みを促した。














あおり運転、県警ヘリで空から監視/警察庁






  「あおり運転」の取り締まり強化のため県警高速隊は1日、高速道路上空でヘリコプターを使った取り締まりを始めた。あおり運転の全国一斉取り締まり期間(1~7日)に合わせた取り組みで、県警は「あおり運転撲滅を目指し今後も対策を強化する」としている。
 桑名市のナガシマスパーランド駐車場で行われた出動式では黒宮勇一郎隊長が「あおり運転の110番が増えている。違反は徹底的に取り締まる必要がある」と訓示。高速隊員8人が覆面パトカー4台で出発し、上空からは県警ヘリ「すずか」が監視の目を光らせた。
 取り締まりは伊勢湾岸道の愛知県境付近―四日市ジャンクションの約13キロ区間で、午後1時半から約2時間。高倍率の望遠レンズ付きカメラで、上空300メートルから高速隊員や航空隊員が違反車のナンバーや運転手の顔を確認。近くの料金所で待機している覆面パトカーに無線で伝え、パトカーが違反車を追った。車間距離を詰めたとして道交法違反(車間距離不保持)1件で警告を行い、追い越し車線を走行し続けた通行帯違反2件で反則切符(青切符)を交付したという。
 あおり運転は昨年6月、神奈川県大井町の東名高速道で、乗用車に進路を塞がれたワゴン車が大型トラックに追突され、夫婦が死亡した事故以来、社会問題化。高速隊によると、県内では昨年、車間距離不保持やクラクションをしつこく鳴らす警音器使用制限違反などで682件の110番があり、うち100件で青切符を交付。2件は人身事故になった。今年は4月末現在、車間距離不保持で20件で青切符を交付しているという。
 高速隊の伊藤誠司副隊長は「上空からの取り締まりは広範囲を監視でき、非常に有効だ」とし、あおり運転などで危険を感じたらパーキングエリアなどに避難し、110番するよう呼びかけている。














市バスの座席に画びょう 威力業務妨害容疑で捜査






 宮城・仙台市営バスの座席の背もたれに、画びょうが貼られていた。警察は、威力業務妨害の疑いで捜査している。仙台市交通局業務課・村上 真課長は「1個目が座面に、2個目が背もたれに張り付けてあった」と話した。座席に画びょうが貼られていたのは、仙台市営バスの「高砂市営住宅西」発「交通局東北大学病院」行きの車両。見つかった画びょうは、針の長さがおよそ1cmで、黒く塗りつぶされていた。この画びょうが見つかったのは5月17日。さらに、5月31日、同じ路線で再び画びょうが貼られているのを、利用客が見つけた。仙台市交通局によると、画びょうを使ったいたずらは、バスの営業開始から初めてという。
 仙台市交通局業務課・村上 真課長は、「非常に悔しい思いがある。ご利用の方に、安心に乗っていただくためにも、こういったことはやめていただきたい」と話した。一連の画びょうによるいたずらで、けがをした人はいない。
 市交通局は、6月1日に、仙台東警察署に被害届を提出。警察は、発生場所と発生時間が同じであることなどから、同一犯の疑いが強いとみて、威力業務妨害の疑いで調べを進めている。
 これに対して仙台市の郡市長は、「お年寄りや小さい子どもの乗るバスに、悪質だと思う」、「捜査については、警察に協力していきたい」などと述べた。市交通局は今後、車内検査を徹底するとともに、利用客に対して注意を呼びかけている。














デイサービス送迎バスが事故 3人重傷 大分・別府市






 大分・別府市で、デイサービスの利用者らを乗せた施設の送迎バスが、道路脇の壁に衝突する事故があった。
10人が病院に搬送され、このうち3人が重傷とみられている。
 警察や消防によると、4日午後1時15分ごろ、別府市でデイサービスの利用者などを乗せた施設の送迎バスが、道路脇の壁に衝突した。
 この事故で、車内にいた施設の利用者と職員あわせて10人が、別府市内の病院に搬送された。このうちの3人が重傷とみられているが、全員意識はあるという。
2018/06/04

NO.1416

路線バス自動運転の実証実験を群馬大と開始/前橋市、日本中央バス






 前橋市と日本中央バス(同市)は1日、車の自動運転実現を目指す群馬大学と共同で営業バス路線での実証実験を始めた。6月中は自動運転機能を持つバスを乗務員が運転して走行データを収集し、11月から国内初の自動運転による営業運行を目指す。
 走行するのは、上毛電鉄中央前橋駅-JR前橋駅間の約1kmで、1日25往復するシャトルバスとして、原則奇数日に運行する。運賃は100円。














まちなか循環バスの「バス予報」実証実験を開始/延岡市と宮崎交通






 延岡市と宮崎交通は1日、共同運行する「まちなか循環バス」で、バスの到着時刻をスマートフォンなどで確認できるシステムの実証実験を開始した。12月14日まで実施するが、将来の実用化は未定としている。8月からは延岡-高千穂線でも実験する。
 東京の企業が開発した、GPS(全地球測位システム)を使って運行中のバスの到着予定時刻や遅延時間などをホームページで確認できる「バス予報」を利用する。実験では(1)コストダウンと精度、(2)利用者の反応、(3)旅行者やビジネスマンが利用するか、などを確認する。
 循環バスは2013年度から運行し、毎年度約4万6000人が利用している。














地域と一体の経営努力実り10年目で初黒字/ひたちなか海浜鉄道






 ひたちなか市で湊線(勝田-阿字ケ浦間)を運営するひたちなか海浜鉄道は、2017年度決算を発表し、開業10年で初めて黒字を達成したと明らかにした。当初は8年目に黒字へ転換させる計画を立てていたが、東日本大震災で深刻な被害を受け遅れが生じた。当期純利益は2万5千円と少額だが、存続を願う地元住民の後押しに加え、国営ひたち海浜公園への来客増といった追い風もあり、地域と一体の経営努力が実を結んだ。
 17年度は、同海浜公園でネモフィラが見頃になる春に、湊線を利用して訪れる人が増えた影響などで、年間の輸送人員が初めて100万人を突破。旅客収入も過去10年で2番目の1億9700万円を記録した。「車検」が必要な車両も1両だけで、修繕費を例年より抑えられたという。ただ、今後、少子化の影響を受け通学定期券の販売減少が見込まれるため、同社では輸送人員を減らさないよう努力しながら、海浜公園までの延伸も実現させたい考え。














繁忙期の運行協力で運転手不足に対応へ/アルピコ交通と長電バス






 アルピコ交通(松本市)と長電バス(長野市)は、バス事業の繁忙期の運転手不足に対応するため、互いの運行を支え合う試みを始める。夏に山岳観光地への輸送が増えるアルピコ、冬にスキー場への輸送が増える長電が、両社が共同運行する長野市内の路線バスの人員・車両をやりくりし合うことで、必要な人員を確保する。今回の試みは、互いに繁忙期が異なることに着目したアルピコ交通が今年春、長電バスに提案し実現した。
 両社は、長野市の委託を受け、同市の中心市街地を循環するバス「ぐるりん号」と、長野駅-保科温泉間を結ぶ「大豆島保科温泉線」の2路線を共同運行している。観光地などで繁忙期を迎えた一方のバス会社は、これら2路線から運転手2人(バス2両)を観光路線などに振り向け、もう1社がその分をカバーする。1日に計44便を運行するぐるりん号では繁忙期に10便ほど、平日に計34便ある大豆島保科温泉線では6便を互いに助け合う計画で、夏と冬にそれぞれ2ヵ月の支援期間を想定。ダイヤはそのままのため、乗客への影響はないとしている。
 バス業界では不規則な労働時間などを要因に、運転手不足が年々深刻化している。アルピコ交通では約500人、長電バスでは約200人のバス運転手が働いているが、繁忙期は貸し切りバスの受注を制限したり、増発に対応できないケースがあるという。














22年3月開通へ次世代路面電車の全線新設に着工/宇都宮市など






 宇都宮市と栃木県芳賀町が計画するLRT(次世代型路面電車)の建設が28日始まった。今回整備するのは、JR宇都宮駅の東側から芳賀町の工業団地までの約15kmで、2022年3月開通を目指している。普通運転で44分、快速なら38分で結ぶ。基本は道路の中央部分に軌道を敷設するが、一部区間は専用軌道を設けるほか、橋梁も新設し、総事業費は458億円を見込む。既存の鉄道路線を使わずにLRT全線を新設するのは国内で初めて。
 一方、市町は車両デザインを決める投票も始めた。6月16日を期限に、用意した3案から選んでもらい、7月に決定するという。
 利用者として期待しているのが、4万人近くいる沿線の工業団地で働く人達で、LRTの1日あたり利用者1万6千人のうち、8割をこうした通勤客が占めると試算する。このため19ヵ所整備する停留所のうち、半数近くは工業団地近くに設ける。停留所の駐車場にバス・タクシー乗り場も組み合わせたトランジットセンターを5ヵ所整備し、マイカーからLRTへ、LRTからバス・タクシーへの乗り換えを便利にして通勤・通学での利用を促す計画。トランジットセンターはコンパクトシティの中核拠点として位置づけ、周辺に保育・福祉施設を誘致して、居住エリアの集約を図るとしていて、既存の公共交通網の再編が課題。市は駅周辺の路線バスを運行する関東自動車(宇都宮市)や東野交通(同)などとLRT開通後の路線網について議論を続けている。
 また、宇都宮駅西側への延伸計画の決定も課題となっていて、市は4案を公表しているが、概算事業費は最短案でも150億円、大谷石の採石場跡付近までの最長案では最大400億円が見込まれる。今回着工した東側のLRT建設でも根強い反対運動がある中で、市民の理解を得られるかは不透明。














稲荷町-不二越間で19年春に新駅を開業へ/富山地方鉄道






 富山地方鉄道(富山市)は、2019年3月のダイヤ改正に合わせ、不二越・上滝線の稲荷町駅と不二越駅(いずれも富山市)の間で新駅開業を目指す。近くには住宅が多く地域住民の利用に期待するほか、4月には富山県立大学看護学部が新設される予定で、学生の通学需要を掘り起こしたい考え。
 同社の新駅設置は北陸新幹線開業に合わせて15年2月に整備した新黒部駅(黒部市)以来となる。新駅名は検討中としており、約6800万円を投じて整備する。














バス運転手意識失い接触、富山 乗客が停車、3人軽傷






 3日午後2時40分ごろ、富山県南砺市上見の東海北陸自動車道下り線で、乗客14人が乗った大型バスの男性運転手(54)=岐阜バス=が意識を失い、センターポールに接触、乗客の男女3人が腰の打撲などの軽傷を負った。異変に気付いた男性3人が、運転席で協力してハンドルを操作し、路肩に停車させた。
 運転手は病院に運ばれたが意識不明の重体。消防によると、くも膜下出血の疑いがあるという。
 岐阜県のバス会社がバスを所有している。14人は団体旅行で、同県関市から石川県七尾市の和倉温泉に向かっていた。県警は運転手の健康管理に問題がなかったかどうかを調べる。
2018/05/26

NO.1415

道・バス事業者の連携を強化するため十勝でモデル事業/北海道






 北海道は2018年度から、地域の公共交通網の連携による運営効率化を探る実証事業に乗り出す。十勝地域をそのモデルに、人口減少の中で地域交通を守るために利便性の向上を目指し、鉄道やバスなど複数の交通手段を切れ目なく利用できる環境づくりを検討する。
 道はこのほど、産官学でつくる「シームレス交通戦略推進会議」の第1回会合を帯広市内で開き、JR北海道や十勝バス(帯広市)などの事業者のほか、帯広商工会議所や十勝観光連盟などの経済団体、道運輸局など行政機関が参加した。会議では交通業者間の連携強化策を議論し、鉄道とバスとを円滑に乗り継げるダイヤの設定などを模索する。事業は3年間の予定で、初年度の18年度は関係者による議論で情報を共有、19年度からは交通事業者も含めた社会実験を展開するとしている。














宮古-室蘭間の定期フェリー就航へ向けて2次交通整備/県北バス






 県北バス(盛岡市)は、6月22日に就航する宮古-室蘭間の定期フェリーへ接続する2次交通の整備を進めている。宮古港ターミナルと宮古市内を結ぶ路線バス、盛岡市を結ぶ急行バスを走らせるほか、北海道の高速バスや三陸鉄道などと組み合わせた企画乗車券の販売を検討中で、利便性を高めて交流人口の拡大を図る。
 宮古港接続バスは朝の到着便に合わせ、宮古-盛岡間急行バス(106急行)1日1本を同港から出発させ、宮古駅経由で盛岡市方面と結ぶ。宮古港発のフェリー便に合わせ、宮古駅からの路線バスも1日1本走らせる。














東御の周遊バスとセットの「休日ワインきっぷ」発売へ/しなの鉄道






 しなの鉄道は、軽井沢-田中間の1日乗り放題と、東御市観光周遊循環バス「まるっと信州とうみ号」の乗車代(2000円)がセットになった企画乗車券「軽井沢 東御・休日ワインきっぷ」を発売する。注目されている千曲川ワインバレーのワイナリーめぐりを楽しむのに大変お得で便利なきっぷとしている。
 発売と利用の期間は、いずれも6月2日から11月25日までの間の土休日と8月13~16日。対象区間内は何回でも乗り降りでき、乗車日当日に限り利用できる。価額は大人2500円(小児の設定なし)。














自動運転バスの運行で協業へ/SBドライブ、小田急電鉄と神奈川中央交通





 ソフトバンクグループのSBドライブは、小田急電鉄、神奈川中央交通と自動運転技術を活用した実証実験の実施、自動運転に必要なシステムの開発、次世代スマートモビリティーのサービス構築に向けて協業することで合意した。
 3社は小田急グループのバス事業に関するノウハウと実証実験のフィールド、SBドライブが開発している遠隔運行管理システムなどの自動運転に必要なシステムを活用して、自動運転バスの実用化に向けた取り組みを推進する。将来のビジネスモデルや次世代スマートモビリティーのサービス構築について連携していく。
 小田急電鉄と神奈川中央交通は2017年12月、慶應義塾と連携協力協定を締結している。今回、SBドライブの自動運転関連技術を活用して2018年度に湘南藤沢キャンパス内で自動運転バスの実証実験を実施する。
 また、小田急電鉄は神奈川県ロボット共生社会推進事業の一環で、2018年9月に開催されるセーリング・ワールドカップシリーズに合わせて、神奈川県、江ノ島電鉄と連携してSBドライブの技術を活用して自動運転バスの実証実験を実施する。














大・中型バスのリコール、対象車両を1万4000台ヘ拡大 ハンドル操作不能で人身事故も/三菱ふそう






 三菱ふそうトラック・バスは5月25日、大・中型バス『エアロミディ』などのセンターメンバーに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
 対象となるのは、エアロミディのほか、『エアロエース』『エアロバス』『エアロクイーン』、日産ディーゼルおよびUDトラックス『スペースアローA』『スペースウイングA』の計6車種で、1993年9月20日~2017年8月7日に製造された1万4780台。
 前輪独立懸架方式の大・中型バスにおいて、センターメンバーの製造が不適切なため、センターメンバー内部に融雪剤等を含んだ水が浸入し、ロアアーム取付部付近が腐食することがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、腐食が進行し、センターメンバーが破損して、最悪の場合、ロアアームが脱落して操舵不能となるおそれがある。
 今回の案件は、2017年2月14日付けで暫定措置のリコール届出を行ったものだが、恒久措置が決定したことと、1993年9月20日~2007年8月28日としていた対象車両以降に生産した車両の一部でも不具合が発生するおそれがあることが判明したため、対象範囲を拡大して再度対策を行うものだ。
 改善措置として、使用者に、センターメンバー内部を定期的にシングルワックスで防錆措置する旨を記載したメンテナンスノートの追補版を配布する。また、暫定措置で改良品のセンターメンバーに交換せずにシングルワックスによる防錆措置を実施した車両は、ダブルワックスによる防錆措置を実施。それ以外の暫定措置実施車両は、暫定措置を恒久措置とする。
 暫定措置を実施していない車両は、センターメンバーに内部点検用の穴を開け、内視鏡を用いて内部腐食状況の点検を行い、著しい腐食が認められた場合は、改良品のセンターメンバーに交換。著しい腐食が認められなかった場合は、ダブルワックスによる防錆措置を実施する。これまでに不具合は26件発生、人身事故が3件起きている。
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Author:事務局
幾度となく重大事故が繰り返される。その都度、安全規制が強化されるが問題は、守れない事業者にいかに守らせ、守れなければ排除すること。誤った規制緩和を是正し、利用しやすい公共交通の確立をめざし、行政に対して政策を訴え続けます。掲げた政策の実現のため日々、努力あるのみです。


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■  TV金沢②バス事故/違反事業者の実態

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■  TV金沢①バス事故/守られない運賃

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■  「旅行業者の責任重い」

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■  「参入要件の見直しと徹底的な監査を」

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■  違法行為の数々 ずさんな管理~長野スキーバス事故

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■  格安ツアーの止まらない恐怖

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■  適切な点検実施せず/西区事故 社長逮捕のバス会社

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■  「長距離運行の安全を確保するには」

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■  第1回バスの運転者の確保及び育成に向けた検討会~「バスの運転者が足りない!」

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■  高速バス新時代 勝ち抜く条件は?

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■  『あれから1年/ツアーバ本格規制』

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■  関越道高速ツアーバス事故から1年/安全規制は?

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■  高速ツアーバス実態調査(意見交換)③

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■  責任~関越道バス事故から3ヶ月

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■  関越道高速ツアーバス事故をめぐる労組などの動向

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■  第3回高速ツアーバス等の過労運転防止のための検討会

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