NO.1130
豊肥線・肥後大津-宮地間に9日から代替バスを運行へ/JR九州
JR九州は、熊本地震の影響により運行を見合わせている豊肥線・肥後大津-宮地間で、9日から大型バスによる代替輸送を始める。休校中の県内高校の再開に合わせ、平日朝、夕に往復計19本を走らせる。同区間は、南阿蘇村立野地区で土砂崩落が発生し、復旧のめどが立っていない。
肥後大津発は午前5時の始発で、午前中4本、午後5本。宮地発は午前5時の始発で、午前中5本、午後5本を運行する。国道57号を運行し、赤水-肥後大津間で一部通行止めがあって県道に迂回するため、所要時間は通常の列車より約40分長い1時間35分程度になる。運行は地元バス会社に委託して約50人乗りの大型バスを使用、豊肥線の運賃を適用し、定期券や回数券も使えるようにする。
15年度の利用者数が過去最高・約346万人に/えちぜん鉄道
えちぜん鉄道(福井市)の2015年度の利用者数は、過去最高の約346万人(前年度比、約17万人増)となり、地域公共交通網形成計画に掲げた21年度目標(333万人)を6年前倒しで達成した。16年度の目標は350万人に設定し、このうち3月末に運行開始した福鉄との相互乗入れ便の利用者数は7万7千人と見込んでいる。
利用者数の内訳は、通勤・通学定期と回数券利用が約219万2千人(同、約5万4千人増)、それ以外の県外観光客らの利用が約126万7千人(同、約11万6千人増)。固定的利用者の増加は、沿線の高校や企業への売り込みが奏功し、通学定期は約1万1千人増、通勤定期は約1万9千人増だった。
一方、観光客らの利用が増えたのは、北陸新幹線金沢開業効果や、福井県立恐竜博物館とタイアップした企画切符などが好評を得たことが主な要因。同社では、北陸新幹線効果を生かすため、昨春に営業社員を2人から4人に増やして営業体制を強化していて、県立恐竜博物館の常設展入館券とえち鉄の一日フリー切符、乗り継ぎバスの往復利用券を組み合わせた割安な「恐竜セット券」は、14年度の2倍に当たる約2万枚が売れた。また、県内観光地を巡るバスツアーと、えち鉄の旅を組み合わせた商品も約1万人が利用した。
熊本地震の復旧を見通せず廃線の危機、支援の動きも/南阿蘇鉄道
震度7を記録した4月16日の地震で被災し、全線運休中の第三セクター・南阿蘇鉄道(熊本県高森町)が廃線の危機に立たされている。線路の一部が土砂で埋まったほか、鉄橋の梁がゆがむなどの被害を受けていて、運行再開には1年以上かかるとみられ、30~50億円に上る復旧費用の確保も見通しが立たない。沿線自治体の支援も、特に被害の大きい南阿蘇村に負担を求めるのは困難と見られる。
高森駅(同町)-立野駅(同県南阿蘇村)間17.7kmを結ぶ同鉄道は、1986年、旧国鉄・高森線を継承して開業した。阿蘇山の麓を走るトロッコ列車や、日本一長い駅名の「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」が全国の鉄道ファンに親しまれ、地元では主に熊本市や大津町、阿蘇市の高校や病院へ通う生徒、高齢者が利用している。
南阿蘇鉄道の苦境を助けようと、由利高原鉄道(由利本荘市)、ひたちなか海浜鉄道(ひたちなか市)、いすみ鉄道(千葉県大多喜町)、若桜鉄道(鳥取県若桜町)の三セク鉄道4社は、4月29日から「復興祈念切符」を売り出した。南阿蘇鉄道の乗車券と、4社の駅入場券を1セット千円で販売し、このうち700円を支援金に回すという。
JR九州は、熊本地震の影響により運行を見合わせている豊肥線・肥後大津-宮地間で、9日から大型バスによる代替輸送を始める。休校中の県内高校の再開に合わせ、平日朝、夕に往復計19本を走らせる。同区間は、南阿蘇村立野地区で土砂崩落が発生し、復旧のめどが立っていない。
肥後大津発は午前5時の始発で、午前中4本、午後5本。宮地発は午前5時の始発で、午前中5本、午後5本を運行する。国道57号を運行し、赤水-肥後大津間で一部通行止めがあって県道に迂回するため、所要時間は通常の列車より約40分長い1時間35分程度になる。運行は地元バス会社に委託して約50人乗りの大型バスを使用、豊肥線の運賃を適用し、定期券や回数券も使えるようにする。
15年度の利用者数が過去最高・約346万人に/えちぜん鉄道
えちぜん鉄道(福井市)の2015年度の利用者数は、過去最高の約346万人(前年度比、約17万人増)となり、地域公共交通網形成計画に掲げた21年度目標(333万人)を6年前倒しで達成した。16年度の目標は350万人に設定し、このうち3月末に運行開始した福鉄との相互乗入れ便の利用者数は7万7千人と見込んでいる。
利用者数の内訳は、通勤・通学定期と回数券利用が約219万2千人(同、約5万4千人増)、それ以外の県外観光客らの利用が約126万7千人(同、約11万6千人増)。固定的利用者の増加は、沿線の高校や企業への売り込みが奏功し、通学定期は約1万1千人増、通勤定期は約1万9千人増だった。
一方、観光客らの利用が増えたのは、北陸新幹線金沢開業効果や、福井県立恐竜博物館とタイアップした企画切符などが好評を得たことが主な要因。同社では、北陸新幹線効果を生かすため、昨春に営業社員を2人から4人に増やして営業体制を強化していて、県立恐竜博物館の常設展入館券とえち鉄の一日フリー切符、乗り継ぎバスの往復利用券を組み合わせた割安な「恐竜セット券」は、14年度の2倍に当たる約2万枚が売れた。また、県内観光地を巡るバスツアーと、えち鉄の旅を組み合わせた商品も約1万人が利用した。
熊本地震の復旧を見通せず廃線の危機、支援の動きも/南阿蘇鉄道
震度7を記録した4月16日の地震で被災し、全線運休中の第三セクター・南阿蘇鉄道(熊本県高森町)が廃線の危機に立たされている。線路の一部が土砂で埋まったほか、鉄橋の梁がゆがむなどの被害を受けていて、運行再開には1年以上かかるとみられ、30~50億円に上る復旧費用の確保も見通しが立たない。沿線自治体の支援も、特に被害の大きい南阿蘇村に負担を求めるのは困難と見られる。
高森駅(同町)-立野駅(同県南阿蘇村)間17.7kmを結ぶ同鉄道は、1986年、旧国鉄・高森線を継承して開業した。阿蘇山の麓を走るトロッコ列車や、日本一長い駅名の「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」が全国の鉄道ファンに親しまれ、地元では主に熊本市や大津町、阿蘇市の高校や病院へ通う生徒、高齢者が利用している。
南阿蘇鉄道の苦境を助けようと、由利高原鉄道(由利本荘市)、ひたちなか海浜鉄道(ひたちなか市)、いすみ鉄道(千葉県大多喜町)、若桜鉄道(鳥取県若桜町)の三セク鉄道4社は、4月29日から「復興祈念切符」を売り出した。南阿蘇鉄道の乗車券と、4社の駅入場券を1セット千円で販売し、このうち700円を支援金に回すという。
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