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交通労連 軌道バス部会

全国のバス・鉄道に係る情報です
2013/07/04

NO.728 全国バス事業第22回労使懇談会

 交通労連の軌道・バス部会は七月三~五の三日間の日程で、第二十二回の全国バ事業労使懇談会を、北海道札幌市の「ホテルライフォート札幌」に労使で約九十名が参加して開いた。


 懇談会では、戸崎労連政策顧問からの講演や、国土交通省自動車局の瓦林課長、日本バス協会の船戸常務理事を招き、それぞれ講演をいただきなら、全体で意見交換を行った。なお、懇談会初日には北海道中央バス㈱野整備工場を視察し、塩化カリウム対策などの説明を受け、有意義な懇談会となった。 





 企業側二十三社、労働側二十二労組、約百十人が参加した懇談会は、阿部副部会長の開会あいさつで始まり、次いで、使用者側を代表して、地元の北海道中央バス㈱の牧野代表取締役社長があいさつ。







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 「今年で二十二回という歴史ある労使懇談会が、札幌の地で開催されることに感謝を申し上げたい」と述べたあと、「厳しい現状を乗り越えていくため、労使がともに力を合わせ、英知と知恵を出し合い、産業の活性化、発展に向けて、本日の懇談会が有意義なものとなるよう期待したい」と述べた。








 これを受けて、労働側を代表して古庄部会長は、「この労使懇談会も二十二回目を迎えた。まずは、春季生活闘争では、それぞれ将来を見据えた交渉になかで、ほぼ妥結したが、それに際しては企業側のご協力に感謝を申し上げたい」と述べたあと、「本日は、国土交通省、またバス協会、それからわれわれの政策顧問である、戸崎教授からそれぞれ講演をいただくが、全体で勉強し、抱えている諸課題の解決に向けて、どうすべきが論議を深めたい。最後に、本日の労使懇で多くの意見・要望をいただき、労使でともに取り組むべき課題を模索したい」と挨拶した。






 続いて、日本バス協会の船戸常務理事があいさつ。






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「来月から高速バスが一本化されるが、それがすべてではなく、その後の経過を見ながら、対処してきたい。また、貸切バス事業もまだまだ問題が山積している。参入規制や安全対策が不十分であり、今後とも労使で協力して取り組んでいきたい」と述べた。









 次いで、労連本部の縄野書記長が「懇談会のテーマである、『魅力あるバス事業をめざして』となるが、この目標に向けて、活発な論議をしていただき、有意義な懇談会にしていただきたい」と述べた。





 引き続き、懇談会のテーマに沿って、労連の政策顧問である早稲田大学の戸崎教授から講演を受けた。







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 講演で戸崎顧問は、「昨年末の衆議院選挙で、残念ながら自民党政権となった。これにより、また、競争政策が打ち出されている。確かに競争は必要だが、ルールのない競争では安全は守れない。しっかりとした安全確保のための社会的規制が必要だ。国土交通省も仕事はしているが、やはり国会議員とのパイプも重要。そういう意味では、本日告示された、参議院選挙が重要となる」と述べたあと、「監査のあり方もそうであるが、やはりどうやって財源を確保するのか、また、限られた財源の有効活用を図るための優先順位等を検討していくことが重要であり、さらに、業界としての自助努力として、情報化投資の重要性、労働力の確保、業界のイメージアップ、新たな需要の掘り起こしなど取り組まなければならない。そして何よりも、どうやって若い世代にこの業界に興味をもってもらうか、持続可能な業界にするか、労使でともに真剣に論議しなければならない」と述べた。






 休憩を挟んだあと、鎌田事務局長は、この一年間の部会の取り組みと、二〇一四年度の部会の政策要求について説明。
 合わせて、委員として参画した「バス事業のあり方検討会」のとりまとめについても報告した。さらに、新たな問題点についてふれ、「ツアーバス問題がようやく解決したと思いきや、新たな問題が惹起している。新たな制度によって、業界から撤退する事業者から破格の値段でバス車両を購入し、個人経営などの小規模な貸切りバス会社が増加しており、また、過去に違反を犯した常習犯もいる。現在は、インバウンドという名を借りて、東京・名古屋・大阪・福岡空港を拠点に破格な値段で運行、さらに、区域外営業も頻繁である。驚くのが福岡ナンバーでありながら成田空港でお客を乗せ、大阪や名古屋空港まで運ぶ。当然のことながら、その労働条件たるや十二泊十三日などはざらで中には三十日間、休みなく運転しているドライバーもいるという。車両についても、車体になんら記載もなく、どのバス会社かもわからないものもある」と述べた後、「こうしたことから、国際空港を中心に一斉に監査を行ない、ルールを守らない悪質な事業者を早急に排除する取り組みが急務だ」と述べた。










 次いで、国土交通省自動車局の瓦林課長は、「バス事業のあり方検討会」の最終報告及び関越自動車道における高速ツアーバス事故を踏まえた対応や、消費税の転嫁に向けた対応、地方分権のあり方などについて説明。






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 「本日、高速ツアーバスの事故が二件発生した。新制度移行に取り組んでいる最中に残念な事故だ。また、インバウンドのお話があったが、ご当地である北海道で、外務省も含めて問題が発生した。これを機に是正に向けて取り組んでいきたい」と述べた。
 

 

 これに対し、①自治体との関係②塩化カルシウム対策③インバウンド対策④消費税増税への対策⑤NPO等の有償運送の問題⑥補助金制度の見直し⑦乗務員不足⑧雪国に対応した車両不足―などについて意見が出され、それに対し瓦林課長が答弁し、「いずれにしても、様々な課題が山積しているが、今後とも企業側、また労働組合側から現場の声を聞かせていただき、われわれの行政施策に反映させていきたい」と述べた。



 引き続き、日本バス協会の船戸常務理事は、バス事業の現状についてふれたあと、①消費税増税の対応②貸切バス事業の対応―など、現在取り組んでいる重点課題について説明した。




 これらの報告・講演を受けて、全体で意見交換を行った。


 そのなかで、参加された企業側からは、「乗務員不足、輸送人員の減少に伴う利用促進策(北海道中央バス)、人口減少問題、政治力の必要性(沿岸バス)、デマンドバスの導入(ニセコバス)、燃料高騰への対策(弘南バス)タクシー事業者の新規参入の問題、新運賃制度移行への問題(三八五バス)、二種免許取得に際する補助制度の創設、車両購入費に対する補助の拡充、塩カリ対策(山交バス)、路線の見直し、交番の効率化(会津乗合自動車)BRT導入の動向、幹線・フィーダー等路線維持対策の推進、定時制の確保策(新潟交通)、経費削減の取り組み、バス利用促進への対策(頚城自動車)、安全対策への取り組み、ドラレコ・バスロケの導入、コミュニティバスとの問題(東洋バス)、LCC参入による打撃、新制度移行に伴う貸切業界への参入の懸念(阪急観光バス)、企業廃止事業者の受け入れ対策(両備ホールディングス)、運賃値上げと消費税増税の問題(サンデン交通)、観光周知による輸送人員の増加(広島交通)、乗務員不足による受注の減少(一畑電鉄)、ゾーンバスシステムへの対応、長時間労働の抑制(九州産交バス・九州産交観光・産交バス・九州産業交通ホールディングス)、公営事業者と民営事業者との再編問題(熊本都市バス)、増収対策、大型二種免許取得に際する自社助成(西肥自動車)、路線の維持・活性化、財源の確保(昭和バス)、バスガイドの料金別立てへの取り組み(祐徳自動車)、などが出された。
 これ対して、バス協会の船戸常務理事が応えながら、さらに全体で論議を行い有意義な懇談会となった。
 なお、懇談会の前日、北海道中央バス㈱から会社概要の説明を受け、さらに整備工場の視察を行い、有意義な懇談会となった。
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幾度となく重大事故が繰り返される。その都度、安全規制が強化されるが問題は、守れない事業者にいかに守らせ、守れなければ排除すること。誤った規制緩和を是正し、利用しやすい公共交通の確立をめざし、行政に対して政策を訴え続けます。掲げた政策の実現のため日々、努力あるのみです。


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